2021年度3回生
高校時代、私は「中世の遺跡の発掘調査に参加してみたい」「考古学を勉強したい」という気持ちがありましたが、「考古学=古代」というイメージを強くもっていました。しかし、地域文化学科が、古代・中世の考古学を学ぶことができる全国的に数少ない学科であることを知り、遠い関東から第一志望で入学しました。
また、この学科はフィールドワークを重んじているため、実際に、目で見て、触れて感じて学びたい自分の性格と非常にマッチしていました。ちなみに、中井均名誉教授は、「考古学(Archaeology)は、歩けologyや!」と常日頃おっしゃっており、先生方もフィールドワークを大切にされています。
「考古学」や「考古学特論A・B」は、佐藤亜聖教授(歴史考古学)や金宇大准教授(先史考古学)の熱くて面白い講義を受けられるのでオススメです。
また、1回生の必修科目「地域文化基礎演習」の考古学分野の授業では、一生懸命に模様を描いた植木鉢を、先生にトンカチで粉砕され、欠片を2つ奪われ、その粉砕された破片を接着剤で接合させて復元させるという授業があります(笑)。先生は楽しそうに植木鉢を割り、僕らも友達と楽しく接合していましたが、これにより、考古学における発掘調査後の整理作業を体験することができます。
1回生で受ける「環琵琶湖文化論実習」では、現地に行き、観察して勉強しながら、地域の方々と交流する実習を行い、そこでフィールドワークの方法を学びました。
現在、私は古代末〜中世の陶磁器の勉強をしているのですが、その産地へ実際に行ってみたり、窯跡の発掘調査に参加したり、県や市町村の埋蔵文化財センターで遺物の見学を行う資料調査を実施したりと、いつもどこかへ出かけています。そのおかげで、私は日焼けで真っ黒です(笑)。考古学の分野では、実際に注意深く観察しないとわからないことが多いので、常日頃、外で学ぶ機会を増やしています。そうすれば、自分の中で新たな発見や視点が生まれ、自分の勉強や研究に生かすことができます。
滋賀県立大学は国公立大学なので、各科目まんべんなく勉強する必要があります。でも、それがなかなかできないのが実情です…。そのため、私は、得意科目は存分に伸ばし、苦手科目については基礎固めを行いました。地域文化学科に入学するには、特に国語と英語、日本史や世界史の勉強を重点的に行うのが良いと思います。
地域文化学科は、学生に対して先生の人数が多く、先生との距離が近いのはもちろんのこと、先輩との距離も近いため、先生や先輩から各学問分野について深く教えてもらえます。例えば、私が所属する考古学研究室では、勉強会や研究会を学生主導で行なっていて、1回生から大学院生まで、活発に発表、議論を交わしていますし、OB・OGとの交流も盛んです。学問を究めるには、最適な学科だと思います。
考古学に興味がない人でも、まだ学問に興味が持てない人でも、社会科目が好きな人は、この学科がオススメです。入学して、先生や先輩の話を聞けば、興味を持てる分野ができると思います!
近江・彦根の地で学問の扉を開き、一緒に地域文化学科で学びましょう!