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【水生生物調査班】

 生き物部会は、「県立大学を人と動物が共生できる場所にすること」を理念として掲げ、現在の大学内の生態系を把握するべく生物調査をしています。中でも水生生物調査はメンバーも一番多く、調査の中心的なものとなっています。
 活動は月2回、環濠とせせらぎの2ヶ所を調べています。

■2003年度の活動
 <学内>県立大学内での飼育コイ、ブラックバス、ブルーギルの計測
       環濠、せせらぎにおける生物相調査
 <犬上川>南青柳橋下流における生物相季節変動、犬上川下流における魚の移動の調査

■2004年度の活動
 現在県立大学では業者の方がせせらぎの草刈をしておられるのですが、それによる生物への影響を調査しています。草刈後はどうしても、せせらぎの生き物の隠れ場所が少なくなってしまいます。調査によっても、生物の減少が確認されました。
 去年これらの事について大学事務局と話し合い草刈を見合わせてもらいましたが、水中に生えるミント等の植物によりせせらぎの流れが一部塞き止められ増水し、圃場に漏れ出してしまいました。草刈を見合わせるのではなく、草刈の方法に工夫を加えることが必要だと実感しました。
 そして今年始め、事務局との話し合いで水路の管理を任されるところとなりました。私たちの手によって、生き物の隠れ場所を適度に残しつつ草を刈る試みをしています。これに生物調査を並行して行うことにより、草を管理することによってどのような結果になり、そしてどうしてゆくべきなのかを考えています。

2004年、鯉ヘルペスが日本中で猛威を振るったのは記憶に新しいでしょう。そして、恐れていた通り、同年10月ついに県大でも鯉ヘルペスの感染が確認されました。
やむをえず、大学側で環濠内の全てのコイを駆除することになったのですが、その際環濠の水を抜いてしまうことで、ある問題が発生しました。環濠に繋がっているせせらぎが干上がり(写真)、小魚などが危険にさらされたのです。
そこで私たちは、わずかな水たまりで生き残った魚を救助する作業を行いました。この魚達は水位が元通りになった頃、再びせせらぎに還しました。
■今後の課題
 環壕、コビワコにはヘドロが堆積していますが、これは駆除される前のコイの数が多すぎたことが原因だという意見が多く挙がっています。また、コイが駆除されてしまってからは藻が発生するようになりました。これら環濠を中心とした環境悪化について、目標を持って調査を行うことが今後必要だと考えています。
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