彦根市立城東小学校には、1949年12月には民族学級が置かれていたことが、新聞記事により確認されます。その後、少なくとも10年以上に渡って民族学級が存在していました。全日制方式(課外ではなく、通常の時間帯に民族教育が行われること)をとっていたことが証言などからわかっており、これは全国的にも、県内においても、稀なケースです。
この銅像は、1959年12月より始まった「帰国事業」に伴い、朝鮮民主主義人民共和国へ「帰国」する児童生徒が増えたことを背景に、記念に寄贈されたもので、1961年7月22日に除幕式が行われました。作者は滋賀大学教授・伊室重孝氏。女性教員を中心に左側に日本人児童男女二人、右側に朝鮮人児童男女二人が手を取り合っています。朝鮮人女子児童はチマチョゴリを着ています。大きさは等身大よりやや大きめ程度。
当初は屋外に設置されていましたが、いつ頃からかガラス戸つきの棚に収納されて屋内に保管され、現在に至っています。
【写真1】
(撮影:2005年5月19日)
◆寄贈の扁額部分のズーム
【写真2】
(撮影:2005年5月19日)