8期生 / 絵馬 多美子

コクヨS&T株式会社 クリエイティブプロダクツ事業部 ペーパーステーショナリーVU

Q1.仕事の内容を教えて下さい。

ステーショナリー、主にノートの商品企画とプロモーションを担当しています。

仕事内容の流れを3段階に分けて説明すると。。。

■どんな商品を作るか、ターゲットやコンセプトなど、
 世の中の流れをよんだり、調査などを行って考える。
■具体的にどんな商品にするか、デザインや仕様、価格、生産数量などを考える。
■どんなプロモーションを行うか、効果的な方法を考える。

こんな流れでやっています。

これらを全て一人でするわけではなく、社内のメンバーや社外のパートナーさんと共に、進めていきますゼロのところからスタートして、プロモーションまで出来るなんて、なかなか無いことだと思うので、この仕事にとてもやりがいを感じています。
※こんな風に書くとなんだかスマートな感じですが、全くそんなことはなく、毎日バタバタと汗と涙と笑いにまみれて過ごしています。

Q2.担当したお仕事を見せて下さい。

今の担当になってからで一番印象に残っているのが、「デコりやすいキャンパスノート」

名前の通り、デコりやすいように、キャンパスロゴがふちどりになっていたり、全体的に淡いカラーリングになっています。これは、キャンパスノートにデコっている学生が多く、ティーンズ誌などでも度々特集されているのを見て、思いつきました。
また、この商品のプロモーションとして、デコったノートを人に見せたい!という女の子の気持ちに応えた、<Campusデコりコンテスト>というキャンペーンも実施しました。
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/campus/decocam/
※今は<Campusデコリサイト>に内容が変わっています。

ちなみに。。。
街中で、自分の作った商品を持ってる中高生に出会うと、その子を抱きしめたくなるくらいうれしいですよ!

Q3.どんな大学生活を送りましたか?

学生時代は本当に本当に楽しかったです。活動的なゼミに所属していたので、日本中いろんなところへ行き、いろんな人に出会いました。
パソコンに向かって、絵を描くことよりも、いろんな人やモノに出会って、自分の心で感じることが大切なんだと、大学の4年間で感じました。
もちろん、皆さんが思い描くデザイン的なこともたくさんしましたけどね!

Q4.生活デザインで学んだことで現在、活かされていることは何ですか?

バランス感覚でしょうか。
一般的な美大や芸大とはちょっと違う雰囲気や授業のおかげで、バランスのよい考えを持てたと思います。

Q5.将来の目標を教えてください。

就職先に文具メーカーを選んだ理由の一つに、日用品のデザインがしたいという思いがありました。 オシャレなお店に置かれるようなデザイン雑貨を作るのではなく、普通の人が普通に持つものを作りたいと思い、この仕事に就きました。
普通の人が、何も考えずに手に取り、何も考えずに使っている文具が、ダサいものじゃなく、センスの良いものであること。
そういうことが、日本の日常を豊かにすると考えているんです。
(大きなことを言っていますが、大真面目です笑)
今やってる仕事は流行を追いかけた企画モノが多いですが、今後は、より純粋な日用品を手がけて、日本の日常が豊かになることに、少しでも貢献できればと考えています。
※そのために、前述の「バランス感覚」は役立つんですよ笑

Q6.生活デザイン学科を目指す高校生にメッセージをください。

高校時代、インテリアや住宅関係の仕事がしたいと思ったのが生活デザイン学科を志望したきっかけです。将来は、住宅の図面をひいているような仕事をと考えていましたが、大学に入ってから、住宅やプロダクト、グラフィックなど広く勉強するにつれ、自分のやりたいことや進むべき道が見えてきて、今に至っています。
いやー、生活デザイン学科に来てよかった!本当にそう思っています。

生活デザイン学科は、結局何の勉強ができるのか?と思っている方も多いと思いますが、生活に関わるデザインについて、何でも勉強できるんですよ。本当に。デザインについて広く勉強できるからこそ、その中で、自分が進むべき道を見つけることが出来ます。
今は漠然とデザインに興味を持っている人でも、4年間過ごせば、きっと進むべき道が見えてきます!
がんばってくださいね!