2011年10月アーカイブ

人間学「性を考える」

 今日は、オムニバスで実施している人間学の「性を考える」の担当コマ「日本・世界の現状2(アジアの現状)」の講義を行った。

 受講者は100人弱。ふだん、学科の専門科目だけ教えているので、大人数の授業も、他学科の学生がいる授業もなかなか慣ない。けどまぁ、午後一の授業であまり寝る学生もなく、ざわつくこともなく、聴いてもらえた感じ。

 講義内容は、アジアの現状になぞらえつつ、「移住労働の女性化」(feminization of migration)により、「国境を越えて連鎖するジェンダー」の話で、自分では割と気に入っている講義内容。

 TPPだのFTAだのEPAだのがニュースで飛び交ってるので、去年講義したときよりは学生にも実感があるような印象。

 商品の詳細

 この本を買っておいたので、去年の講義案に加えて反映させようと思っていたのに、時間がなくてできなかった。

 

Servants of Globalization: Women, Migration, and Domestic Work

  似たようなテーマの上の本も、韓国で出た韓国語の訳書は買ってあるんだけど、まだ読んでいない。この手の本は日本では翻訳が鈍いなぁという印象。

ゼミ、開始

後期のゼミ開始。火曜日より金曜日が都合がいいというゼミ生にあわせて金曜日に実施。

とにかく来週に卒論タイトル提出、再来週に卒論中間報告のレジュメ提出、というイベントが控えているので、それに向けて頑張らなきゃね、とネジを巻く。

しかし、すぐに女子会モード?

対外文化交流論C、開始

今日は、後期開講(隔年)の対外文化交流論Cという授業の初回。

隔年開講の授業って、ちょっとやりにくい。

今のところ、履修登録人数は24人でちょっと少なめ。実際に来てたのも同じぐらいの人数。

社会人聴講生が1人。

この規模なら、なるべく双方向な感じの授業になるよう心がけなくちゃ。

と思いつつ、いつもわりと一方的にしゃべってしまう(>_<)

そういえば、年度初めに「昨年の授業で改善した点を5つ以上あげよ」(一つにつき1pointもらえる)みたいな内容を含む「自己評価表」を提出させられる。「いつだって改善してるつもりだけど、いちいち覚えてらんないよ」と思う。

朝鮮史研究会第48回大会

二日目に司会を務めることになりました。緊張...。

ポスター作成と学会サイト&メールでの告知は私のオシゴトです(^_^;)

┌─────────────統一テーマ───────────┐
           朝鮮現代史と在日朝鮮人
└───────────────────────────────┘

[日時] 2011年10月22日(土)、23日(日)

[会場]立命館大学衣笠キャンパス(京都)創思館カンファレンスルーム
 アクセスマップ
  http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
 キャンパスマップ
  http://www.ritsumei.jp/campusmap/map_kinugasa_j.html

[参加費]一般1,500円 学生1,000円(2日間)

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■第1日 10月22日(土) 受付13:00~

[講演] 13:30~

 東 潮 氏  「キトラ・高松塚古墳壁画と東アジア」

 朴 賛勝 氏 「植民地期~解放直後、地域社会リーダーシップの形成
                                             -全南地域を中心に」

[総会](会員のみ)大会会場と同じ

[懇親会](別途参加費必要)

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■第2日 10月23日(日) 受付9:00~

◆パネル 9:30~12:00 創思館 303、401、402

・パネル1 新出資料「デ・ラランデの京城都市構想図」をめぐって

 報告者 水野直樹氏(責任者・司会)、
     川嵜陽氏、徐東帝氏、西垣安比古氏、宮﨑涼子氏

・パネル2 解放後・在日済州島出身者の生活史

 報告者 伊地知紀子氏、高村竜平氏、鄭雅英氏、
     藤永壯氏(コーディネーター)

・パネル3 帝国日本の「学知」と植民地朝鮮
             ――朝鮮総督府の植民地朝鮮研究を中心に

 報告者 桂島宣弘(責任者)、
     金泰勲氏、裵貴得氏、沈煕燦氏、許智香氏

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◆全体会 13:00~17:30 創思館カンファレンスルーム

・マシュー・オーガスティン氏「戦後占領期日朝間における人流と国境管理」

・鄭祐宗氏 「朝鮮現代史と山口県―解放後在日朝鮮人運動抑圧の性格分析」

・李泳采氏 「政治的民族運動としての帰国運動
                       ― 在日朝鮮人帰国運動の展開過程を中心に ―」

[総合討論]

http://wwwsoc.nii.ac.jp/chosenshi/

朝鮮語文献講読、後期開始

 昨日は朝鮮語文献講読(通年科目)の後期が開始。

 前期に読み終わらなかった以下のインターネット新聞記事の続きを読む。

10代と30代の共通点、死亡原因一位はまさに... ― 経済成長率と自殺成長率」

PRESSian,2011.6.13

 ソ・サンチョルというカナダの大学教授が持っている、「孔雀の尾の競争」(直訳)という連載シリーズの29回目。

 日本でも、日本は自殺率が高いということが社会問題になっていますが、韓国はその日本を遙かに上回って、OECD加盟国で自殺率がダントツで一位...という深刻な話。

 「自殺率(자살률)」という単語は、日本人にはすごく発音しにくい要素が詰まっていて、皆さん音読でつまづくので、「自殺率」というフレーズを繰り返し練習するという、傍目から見ると異様な展開に(^_^;)。前期に、読んでいた記事に「使用済核燃料棒」という単語が出て来て発音しにくそうにしていたので、繰り返してみたときも同じ違和感が...?

プレゼミ開始

 昨日から後期のはじまり(>_<)。

 今日は後期の2回生のプレゼミの初顔合わせ。今年のプレゼミ生は2人。

 後期のプレゼミでは、去年から、韓国の近現代史や在日朝鮮人に関連する映画(商業映画やドキュメンタリー映画)を鑑賞して、映画そのものや背景について文献等で調べて報告するというスタイルでやっていて、今年も受講生のニーズに合うようだったので、それで行くことにした。

 映画のセレクトはまだ全部決まっていないけど、とりあえずは「パッチギ!」を2作とも観ることにした。

パッチギ ! プレミアム・エディション [DVD]

 「パッチギ!」の一作目はともかく、二作目は時代が激しく行ったり来たりするので、去年も学生には映画の舞台背景を抑えるのがかなりしんどかったみたい。その分、映画としてどうかはともかく、勉強の題材にするには持ってこい(^o^)。