藤木研究室では、生活環境と地域文化の相関性を考えることから、建築や居住空間の設計・提案を行うと共に、伝統的な居住文化の維持・保全とその活用に関する調査・研究を行っています。
■建築と居住空間へのアプローチ
空調によって人工的に制御された室内は快適です。でも、真夏の木陰にそよ風が吹く時の心地良さにはかえられません。人が暮らす生活環境を考える時、私たちは、真夏の木陰にたたずむ時の、あの居心地の良さを大切にしたいと考えています。それは、建築が置かれる立地条件を知る事であり、その土地の気候風土を知る事から始まります。
■伝統的居住文化の維持・保全へのアプローチ
人々の生活によって培われてきた地域に特有の居住文化は、その土地の気候風土や習俗習慣、あるいは地域産業といった様々な要素との結びつきによって形成されてきたと言えるでしょう。しかし近年、こうした地域に特有の居住文化は急速に失われつつあります。私たちは、特に地域住民自らによる自律的な観光開発を手段とする事で行う、伝統的居住文化の維持・保全とその活用について考えています。