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近江八幡市の旧八幡町は天正13年(1585)、豊臣秀次による八幡山築城に際し、その城下町として建設されました。近世は商人達が比較的自由な商業活動を行う在郷町として発展してきました。いわゆる近江商人の発祥の地です。江戸時代以前の風情がよく残る「新町通り」・「永原町通り」・「八幡堀周辺」・「日牟礼八幡宮境内地」は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。また、2006年1月に市内水郷地域160ヘクタールが景観法に基づき、「近江八幡の水郷」として重要文化的景観の第1号に選定されました。
濱崎研究室では古い町なみや景観が残っている地域を取り上げ、各種調査を行っています。ここでは、一例をご紹介いたします。
(左)八幡堀 (中)新 町 (右)永原町
旧伴庄右衛門邸住宅
伴庄右衛門家は江戸時代初期から活躍した八幡商人で、当初は扇子や蚊帳など地場産物を商う豪商でした。
建物は文政10年(1827)から天保11年(1840)までの約10年にわたって建設され、旧八幡町の新町に位置します。
明治6年(1873)に小学校として買い上げられ、その後、役場、女学校、幼稚園、女学校寄宿舎、近江兄弟社図
書館、最終的に市立図書館として平成9年まで利用されました。現在は私立資料館の一部として保存活用され
ています。
旧伴庄右衛門邸住宅立面図
旧伴庄右衛門邸内部復元CG
内部の痕跡調査をもとに、創建当初(1840年代)の姿をAutoCAD、3DStudioMAXを用いて立体的に復原しました。
当時の図面は現存していないが、推定復原により江戸時代の様子を視覚的にとらえることが可能です。