滋賀県立大学 県大ミニ博物館 2005年度の展示紹介

展示の趣旨
祖父が戦中から戦後の間、洋服屋を営んでいた時に使っていたアイロンがいくつか見つかりました。未だに取っ手に光沢が残っている事や少し掘れている様子を見ると、大事に使われていた事が伝わってきます。現在は忘れてしまった、物を大切にする気持ちを、この展示を通してもう一度見直すきっかけになればと思います。

アイロンがけはなぜ必要か?
洋服のしわ伸ばしや、形なおしに使われるだけではなく、アイロンをかけることで生地の風合いを元通りにする役割もあるので、アイロンは洋服にとってかかせない道具です。

100年前のアイロン
現在は電気があるので簡単ですが、電気が家庭に来ていなかった100年前は「炭火アイロン」という道具を使っていました。取っ手の付いた金属の箱の中に炭火を入れて仕様します。また、中に水を入れて蒸気を出して使う事もできたそうです。

展示品の案内
炭火アイロン(上写真)の他にも、「タキイ式工業用アイロン」「東芝裁縫こて」「袖馬」「アイロンの下敷き」等の実物展示と、アイロンの歴史についてのパネルで、当時のアイロンの歴史に触れることができます。


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戦中の洋服やさん