調査研究から成分分析、エピゲノム解析まで、実験手法は幅広いですが、明らかにしたいことは食品が与える効果について。
母親が妊娠中に食べる食品が胎児の発育に大切であるということは周知の事実です。しかし胎盤を介した胎児の栄養環境は胎児の成長と母親の栄養状態から間接的に推定されるにとどまっています。そこで私たちは羊水の遊離アミノ酸を分析することで、胎児の栄養状態を明らかにするための基礎研究を進めています。
食品成分表は、その国で食べられている一般的な食品の栄養素の量が記載された表です。これは日本以外の多くの国でも独自に作られています。私たちはアメリカ、フランス、中国、韓国、日本の食品成分表の記載食品や記載方法、栄養素量の差異について解析し、食品成分表から読み解く食文化の違いを明らかにするための研究を進めています。
妊娠中の母親の栄養状態が胎児のエピゲノム変化を起こすことが明らかになっています。私たちはラットモデルを用いて、母ラットの摂取栄養組成の違いが胎児のエピゲノム変化に与える影響について網羅的解析を行っています。
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