◆比較文化論(黒田末壽)

(1)授業のねらいと内容 
    現在みられる主な生業形態を基盤にしたさまざまな文化を紹介する。全体を通して異文化の理解をすすめ多文化共存の方法を探ること、日本の農村文化の見直しをねらいにしている。

(2)授業計画
第1回  多様な文化の共存と異文化という問題
第2回  生業による文化論:狩猟採集文化1
第3回  生業による文化論:狩猟採集文化2
第4回  生業による文化論:根栽農耕文化・雑穀農耕文化
第5回  生業による文化論:稲作農耕文化・麦作農耕文化
第6回  生業による文化論:アフリカの牧畜文化
第7回  生業による文化論:南太平洋の漁労文化
第8回  異文化としての日本の農民文化:百姓伝記から戦前の農民の生活まで
第9回  異文化としての日本の農民文化:近代化へのまなざし
第10回  異文化としての日本の農民文化:伊賀甲賀の農民文化
第11回  都市文化をどうとらえるか
第12回  多文化主義政策
第13回  異文化理解は可能か、世代間の文化断絶など

(3)成績評価
いくつかの小レポートで評価する。

(4)テキスト、参考書
   テキスト:とくになし
参考書 :『地球に生きる2:環境の社会化』(掛谷誠編、雄山閣)、『生態人類学を学ぶ人のために』(秋道・大塚・市川編、世界思想社)など、適時紹介する。