民間の学術情報提供サービス

KSI 韓国学術情報(株)

原文情報システム・ハンソ大学校(?)(機関利用者)

 1100余の学術団体・学術誌の原文情報をPDFで提供している(無料)。「機関利用者」ということになっているが、別に普通にアクセスしてもブロックはされない。Trialサービスということで、いつまで続くかはわからないが、とても便利。各大学の図書館サイトなどからは、原文を見ようとすると、このサイトへ飛ばされることがある。最初は「?」と思ったが…。下記のペーパーサーチと、カバーしている範囲の関係は不明。

 歴史関係ですぐ目につくものだけでも『歴史学報』(歴史学会)、『歴史研究』(歴史学研究所)、『韓国史論』(ソウル大国史学科)、『史叢』(高麗大・歴史学研究会)などが見られる。各大学内の史学会が出しているような論文集はかなりカバーされている。

PaperSearch(個人利用者用)

サイト紹介によると、韓国国内学会および研究所の論文を、各機関との協約により原文をデジタル化した「韓国の核心知的情報支援」として韓国学術情報(株)が提供する知的情報サービス。提供している知的情報資源は、国内学会、研究所等1200余機関の刊行物6000種、論文数74万編(毎年10万編追加)、約1000万ページの厖大な分量で、1945年以後の全分野にわたる。

原文を見るには登録が必要だが、オンラインの登録画面では、住民登録番号や外国人登録番号がないと、登録できない仕組になっている。しかしメールで問い合わせると手動で登録してくれる(2003年9月現在)。

登録すると、論文一点数千ウォンでオンライン決済で購入することができる。

 国史編纂委員会の『韓国史研究彙報』と異なり、歴史学以外の分野の論文もキーワードなどで検索できるのが便利。国立国会図書館の逐次刊行物データベースとカバーしている範囲が異なるかもしれないので、両方検索してみると確実か。

日帝下戦時体制期政策史料叢書

 これも有料サービス。以下の資料の原文情報をオンラインで見られる(目次までは無料)。提携した機関があれば是非知らせてほしい。

刊行辞によると、構成は以下のとおり。

1.帝國議會説明資料

2.總督 關係資料

ガ) 總督 『引繼書』 ナ) 總督 『上奏文』 ダ) 總督 『諭告 訓示 演述』

3.總動員政策(→内鮮一體)と 總動員團體

ガ) 戰時體制期『施政一般』 ナ)『内鮮一體論』 ダ)『國民精神總動員朝鮮聯盟』 ラ)『國民總力朝鮮聯盟』 マ) ギタ『總動員團體』

4.皇國臣民化 政策

ガ) 農村統制政策 ナ) 『創氏改名』政策 ダ) 戸籍政策 ラ) 『參政權』政策 マ) 言論 出版政策 バ) 言語 教育政策

5.強制動員 政策

ガ) 勞務動員 徴用 ナ) 志願兵 徴兵

6.警察と 軍

ガ) 警察と 思想統制 ナ) 日本軍

7.産業政策と 統計資料

ガ) 朝鮮産業經濟調査會 ナ) 時局對策調査會 ダ) 『生産力擴充計劃』 ラ) 統計資料

論文ドットコム

〈論文ドットコム資料室〉ではインターネット上で提供されている論文を各分野別に整理している。全体の数はまだそれほど多く無く、歴史学関係はまだほとんどない状態だが、2001年から開始されたサイトのようなので、今後に期待したい。

〈インターネット論文室〉は国内外でインターネット上で論文などの本文あるいは目次情報を提供しているサイトへのリンク集

DBpia

Yahoo!百科事典 内容は斗山世界大百科。無料。どうもWindowsXP上ではうまく動作しないようである(2002.12.24.)

最終更新日 2003/09/23