統計学基礎

担当:細馬宏通(ほそまひろみち)

2008年度/前期木曜4限


(1)授業のねらいと内容

【概要】   最近ではパソコンやソフトウェアのおかげで、数式を意識しなくとも気軽に統計をあつかえるようになってきた。にもかかわらず、いざデータを手にとると、どこから手をつけていいかとまどう人が多い。そもそもなぜそのデータに対して統計的処理を行なう必要があるのか。データにはどんな性質があるか。どんなタイプのデータにはどんな手法がふさわしいのか。どんな手法を使うとどんな結果が引き出されるのか。本講義では、以上のような問題を念頭に置きながら、標本や母集団などの基本的概念から出発して、推定や検定、検証的アプローチと探索的アプローチの基本的な知識を扱う。
【到達目標】 (1)母集団と標本の概念を学ぶこと。。(2)相関を含む記述統計量の基本的使い方を学ぶこと。(3)推定と検定の基本的手順を学ぶこと。
【キーワード】 母集団、標本、推定、検定、記述統計

(2)授業計画

第1回 イントロダクション:統計学は(何の)役に立つのか?
第2回 偶然のできごとはいかに分布するのか?
第3回 母集団と標本:データをとるとき、頭の中には何を思い描くのか?
第4回 表とグラフ:数値計算の前に、データを視覚化し、整理するだけで分かること。
第5回 記述統計:パラメトリック編
第6回 記述統計:ノンパラメトリック編
第7回 表研鑽ソフトと記述統計
第8回 正規分布とは何か:正規分布の性質
第9回 中心極限定理と信頼区間
第10回 比較と検定:平均の比較
第11回 比較と検定:分散の比較
第12回 ノンパラメトリック検定
第13回 分散分析と多重比較
第14回 相関
第15回 期末テスト

(3)成績評価

リスポンスペーパー(50%) 期末試験(50%)によって評価する。

4)テキスト、指定図書、参考書

テキスト: 涙なしの統計学(サイエンス社) 指定図書: 講義内で指定する 参考書: 講義内で紹介する

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