こころのテクノロジー(人間学)

担当:細馬宏通

2008年度/後期月曜1限


(1)授業のねらいと内容

【概要】  脳科学や神経科学の発展と共に、人間の行動に対する考え方は大きく変化しつつある。最近では、人のさまざまな活動において脳の重要性が強調されるいっぽうで、身体と脳との関係もまたクローズアップされるようになってきた。この講義では、脳-身体システムの協調的な活動を紹介しながら、わたしたちの脳に対する考え方、身体観を見直すことを目指す。
【到達目標】 (1)大脳の各領域についての基本的な知見を学ぶこと。(2)記憶研究の基本概念を学ぶこと。(3)情動・感情研究の基本概念を学ぶこと。
【キーワード】 脳科学、身体、記憶、情動、感情、コミュニケーション

(2)授業計画

第1回 脳科学の基礎(1)脳の解剖学的な部位
第2回 脳科学の基礎(2)脳の機能研究概説
第3回 感覚と運動地図
第4回 幻肢をとらえなおす
第5回 ミラーニューロンと脳
第6回 記憶と時間(記憶研究概説)
第7回 感覚記憶
第8回 ワーキング・メモリ
第9回 長期記憶
第10回 貯蔵説と構成説
第11回 情動研究概説
第12回 情動の認知的評価
第13回 主観的感情
第14回 身体的変化と表情
第15回 まとめ

(3)成績評価

" " リスポンスペーパー(60%) レポート(40%)によって評価する。

(4)テキスト、指定図書、参考書

参考書: 講義内で紹介する

(5)宿題および小試験

講義内で指定する。

(6)前提学力

高校程度の知識があればよい。

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