滋賀県立大学人間文化学部 濱崎研究室 The University of Shiga Prefecture Hamazaki Laboratory 


【 教授 】 濱崎 一志(Kazushi Hamazaki)

所 属 人間文化学部
専門分野 都市史、保存修景
担当科目 <学部>地域文化財論B、文化財・保存修景論A、文化財調査情報論
<大学院>地域文化遺産調査情報論、アジア考古学、環琵琶湖保存修景計画論、地域再生学特論
最終学歴 京都大学大学院工学研究科修了(1980年3月)
学 位 博士(工学1994年3月)
職 歴 京都大学工学部建築学科助手(1980年〜95年)
研究課題

埋蔵文化財や伝統的建造物などの建築史・都市史的研究と、こうした地域文化財を活用した保存修景計画のあり方を 模索することが当面の課題である。
時代が異なり多岐にわたる埋蔵文化財や、地域色豊かな伝統的建造物群、こうした地域文化財をはぐくんできた自然環境などを活かした地域計画や保存修景計画のあるべき姿を模索している。
こうした計画の策定を迅速におこなうため、CADやGIS(地理情報システム)の利用方法の検討も進めている。
とくに多様な地域文化財を的確に把握するにあたり、空間的広がりをインデックスに持つデータベースを構築できるGISは利用価値が高く、より高度な利用方法を模索している。

研究業績 海外では建築史の観点から、イラク・ハムリン盆地の紀元前3000年頃の円形神殿や、パキスタン・ガンダーラの仏教寺院址、シリア・パルミラの紀元後2世紀の地下墓などの遺跡の発掘調査と研究及びその保存を進めてきた。
国内では都市史の観点から、平安時代末期の京都白河における条坊地割りの研究や、中世の寺内町の中核をなした山科寺内町、中世後半の集住形態の一つである構(かまえ)の研究を進めてきた。
また、兵庫県出石町、大分県竹田市、彦根、近江八幡などで伝統的建造物群の調査を実施し、その保存のあり方を模索してきた。
こうした研究とともに、写真測量とCADをリンクした景観シミュレーション・システムや、光波測距機とノート・パソコンをつないだ測量システムの開発も進め、調査研究に援用してきた。
最近は空家となった古民家の保存・活用や廃村の保存・活用を地域貢献の一つととらえ、学生とともに取り組んでいる。
著書・論文 『ラニガトガンダーラ仏教遺跡 総合調査報告書 本文篇』 1999 共著
『Publication of Reserch Center for Silk Roadlogy vol.2』 2001 共著
『近江八幡の歴史 第1巻 街道と町並み』 2004 共著
学会発表

「パルミラ遺跡東南墓地F号墓の修復と復元」  2001『古代オリエント世界を掘る』

地域貢献活動 近江八幡市文化財保護審議会議員   
近江八幡市伝統的建造物郡保存地区保存審議会委員    
滋賀県景観審議会委員
日本イコモス国内委員会理事
八幡山調査委員会委員
彦根市史編集委員会委員                   
彦根市都市計画審議会委員
特定非営利法人世界遺産ネットワーク理事
特定非営利法人彦根景観フォーラム理事
NPO法人世界遺産ネットワーク代表
主な所属学会 日本建築学会、地理情報学会、日本西アジア考古学会
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