素材の味わいを楽しむコートの提案ー古着のデニムを素材としてー

栗栖 梓実 Azumi Kurisu

LD賞2017

ファストファッションの流行により、服と私たちの間の密接な関係が薄れ、思い入れのない服が溢れているように感じる。服は人の肌に一番近い存在、だからこそ素材の味わいを楽しむ服のデザインがもっと必要なのではないだろうか。そこで、古着のデニムが持つ風合いを活かして、素材が肌になじむ感覚を伝えるコートを提案する。 素材の味わいや肌に馴染んでいく感覚を楽しみ、流行に左右されず長く着てもらいたいと考え、コンセプトを「着ることで特別なひとときを与える日常着」と設定した。日常的に着ることによって服にその人の表情がうまれ、愛着を持つことでその人の特別な1着となることを目指す。