「包む」靴デザイン

杉本 満里奈

 靴は足との間に一定のフィット感があることが求められるため、足に拘束感があり、衣服よりも新しいデザインが少ないように感じていた。そこで靴という型に足をはめ込むのではなく、一枚の平面が足を包むような靴デザインを提案し、履く人の足のみならず身体全体、心も解放するような、自由で新しい靴デザインを提案する。 本制作においては「たたむ」「とめる」「しぼる」という3つのパターンで足を包む靴デザインを考えた。一枚の平面から靴が出来上がるといった未来的な要素を持ちつつ、履く人に落ち着きや、安らぎを与えたいという考えから温かみのある革を使用し、未来的デザインと自然素材の融合を目指した。